日常生活からビジネスシーンまで、よく耳にする「去年」と「昨年」。同じ前の年を指す言葉としてよく使われていますが、実は少しニュアンスが違うんですよ。特に年賀状を書く時期になると、「どっちを使えばいいの?」と悩む方も多いかもしれませんね。
この二つの言葉、どう違うの? どう使い分けるの? 年賀状ではどっちが適切? 今回はそんな疑問にお答えします。
「去年」と「昨年」、どう使い分ける?
「去年」と「昨年」、どちらも「今年の一つ前の年」を指しますが、使い分けにはちょっとしたコツがあります。一見同じに見えるこれらの言葉、実は使い方に微妙なニュアンスの違いがあるんです。
まず、「去年」は日常会話でよく使われるカジュアルな表現。友達と話しているときや、リラックスした状況で「去年はよく海に行ったな」と振り返るときなどにピッタリです。
一方で「昨年」は、もう少しフォーマルなシーンで使われることが多いですね。例えば、ビジネスの報告や公的な文書で「昨年の売上は前年比10%増でした」といった具体的な情報を伝える場合など、正式な場でよく耳にします。
要するに、「去年」はもっと気軽に使える言葉で、「昨年」は少し堅い場面で使うのが一般的。この微妙な違いを意識して使い分けると、より自然で適切な日本語が話せるようになりますよ。
年賀状には「昨年」か「旧年」を!
新年のあいさつに欠かせない年賀状。皆さん、年賀状にはどんな言葉を書いていますか?特に「昨年はお世話になりました」という表現を使いたいとき、どちらの言葉を選ぶか迷うこともあるでしょう。
答えは、「昨年」を使うのが一般的です。なぜなら、「去年」という言葉は「去る」を連想させ、忌み言葉とされることがあるためです。新年のあいさつにはあまり好ましくないんですね。特に、お祝い事や新しい始まりの場では避けた方が無難です。
もうひとつの選択肢として、「旧年」という言葉もあります。これは「新年」の対となる言葉で、年賀状にもよく使われる表現です。「旧年中は大変お世話になりました」と書くことで、上品でフォーマルな印象を与えることができます。
年賀状においては、「昨年」または「旧年」を使うのがおすすめです。それぞれの言葉が持つニュアンスを理解し、場に応じた選択をしてみてくださいね。【例文】はこんな感じでいかがでしょうか:
昨年は大変お世話になりありがとうございました。
旧年中は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
「去年」と「昨年」の使い分けはこんな感じ!
日々のやり取りで、「去年」と「昨年」、どちらを使えばいいのか、ちょっと立ち止まってしまうことありませんか?特に、カジュアルな話からビジネスの場まで、どっちがいいのかってシーンによって迷うことも。
ここで簡単にルールを一つ。日常会話や友達とのチャットなどでは「去年」を使い、もう少しフォーマルな文脈やビジネス関連の場面では「昨年」を選びましょう。
「去年」という言葉は、ちょっとくだけた感じがしますよね。一方で、「昨年」は公式な報告やプレゼンテーション、ビジネス文書でよく目にするため、そちらの方が堅苦しい印象を与えるかもしれません。
- 日常会話やカジュアルな文脈 → 「去年」
- ビジネスシーンやフォーマルな場 → 「昨年」
これで、どんな場面でもスムーズに言葉を操れるはず。言葉選びの一助にしてくださいね!
「去年」と「昨年」の類義語と対義語をチェック!
みんながよく使う「去年」や「昨年」、これらにはどんな類義語や対義語があるか、ちょっと見てみましょう。
類義語
- 前年:ちょうど一年前。
- 旧年:もう過ぎ去った年、つまり去年。
- 往年:もっと昔の話になるけど、過ぎ去ったあの頃。
- こぞ:これも去年、昨年と同じく一年前のこと。
対義語
- 来年:去年の反対で、未来の一年後。
- 明年:これも未来の話、来年とほぼ同じ意味。
面白いのは、言葉の対応関係ですよね。「去る」の反対が「来る」で、「去年」に「来年」が対になる。同じく、「昨」が過去を意味するから、「明」が未来、つまり「昨年」と「明年」が対になります。
さらに、「前年」の次の年を指すのは「翌年」、そして「旧年」の新しいバージョンが「新年」です。これらの言葉を上手く使って、話したり書いたりする時の幅を広げてみてくださいね!
「去年」と「昨年」のまとめ
「去年」と「昨年」、どちらも昨日じゃないけど、去年のことを指します。でもね、これらの言葉の使い分けってちょっとポイントがあるんです。
まず、「去年」はもっとカジュアルな感じ。友達と話してる時や、リラックスした場で使うとピッタリです。一方で、「昨年」はちょっとお堅い、フォーマルな感じ。ビジネスの場や、何か公式な文書にはこれを使うといいかも。
そして、もし年賀状を書くなら、「去年」は避けたほうが無難ですよ。「去る」という字が離れる、去っていくって意味があるから、新年の挨拶にはちょっとね。
使い分けがあるけど、基本は同じ去年のこと。この小さな違いが、言葉選びをちょっと面白くしてくれますよね。最後までお付き合いいただき、感謝です!