カレーは、家庭ごとに独自の味があり、その製法も様々です。
美味しいカレーを作るためには、選ぶ材料にこだわりを持ったり、隠し味を加えたりするなど、さまざまな工夫をしている人が多いですね。
しかし、美味しいカレーを作る上で、具材を炒める順番の重要性を知っていますか?
今回は、家庭でのカレー作りを格段に美味しくするコツをお伝えします。
カレーは具材を炒める順番が肝
カレーを作る際、具材をどの順番で炒めるかが、その美味しさを左右します。
具材を炒めることにはいくつかの利点があります。
具材を炒める理由は以下の通りです。
カレーをサラッとさせる
野菜に含まれる水分は多く、これを事前に炒めることで余分な水分を飛ばし、カレーをサラッと仕上げることができます。
煮崩れを防ぐ
野菜を炒めると、油が表面をコートし、煮崩れを防ぐ効果があります。特に煮崩れやすい野菜には有効です。
旨味を閉じ込める、甘みを引き出す
肉や野菜を炒めることで、表面を固め旨味を閉じ込めます。これにより、特に肉の旨味と甘みを最大限に引き出すことができます。
栄養素の吸収を助ける
例えば、にんじんに含まれるβカロテンは、油で炒めることによってその吸収率が向上します。
カレーを作る際には、炒める順番に気をつけるだけでなく、具材をしっかりと炒めることが重要です。この小さな工夫で、あなたのカレーがもっと美味しくなるかもしれません。
次に、カレーの基本的な作り方について、具材を炒める順序とその理由をご紹介します。
使う材料は、お好みの肉(牛肉や鶏肉など)、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、そして市販のカレールーです。
具材を炒める順番を工夫することで、カレーの美味しさをさらに引き出すことができます。
最初に肉を炒めます。
カレー作りでは、まず肉から手を付けましょう。肉を先に炒めることで、肉の風味を油に移し、その油で野菜を炒めることができます。これにより、野菜にも肉の旨みが染み込みます。肉は外側がほどよく焼けたら(約8割程度)、硬くなり過ぎないように一旦鍋から取り出します。
次に玉ねぎを炒めます。
肉を炒めた後の鍋をそのまま使用し、薄切りにした玉ねぎを弱火でじっくり炒めましょう。玉ねぎは肉の旨みを吸収し、カレー全体の風味を豊かにします。玉ねぎが飴色になるまで炒めるのが理想ですが、時間がない場合は20分程度で大丈夫です。
にんじんを加えて炒めます。
玉ねぎが炒め終わったら、その中に一口大に切ったにんじんを加え、さらに5分ほど炒めます。にんじんは比較的硬いので、電子レンジで少し加熱してから炒めると、より早く柔らかくなります。
最後にじゃがいもを炒めます。
じゃがいもは煮崩れしやすいため、他の野菜より後に加え、1〜2分程度軽く炒めます。その後、水を加えて具材が柔らかくなるまで煮込んで、ルーを加えれば完成です。
他の野菜を使用する場合の炒める順番も覚えておくと便利です。例えば、ナスは肉から出た油を吸収しやすいので、肉を炒めた直後に加えると良いでしょう。ズッキーニは先に強火でサッと炒めておき、カレールーを入れた後、最後の仕上げとして加えると良いです。
カレーのおいしさを引き出すスパイスの使い方
カレーの具材を炒める順番とスパイスの使い方には、それぞれ美味しさを引き出すコツがあります。ここでは、それらのコツを組み合わせることで、より本格的なカレーを作る方法をご紹介します。
最初に加えるスパイス
クミンシード
具材を入れる前に、クミンシードを軽く炒めて香りを引き出します。これがカレーに深みと本格的な風味をもたらします。
唐辛子
油が温まる前に唐辛子を加え、慎重に炒めます。これにより、カレーに適度な辛さと香りが加わり、具材の臭みも消えます。
にんにく
冷たい油ににんにくを入れ、香りが立つまで炒めることで、味に深みと旨みを加えます。
しょうが
油を温める前にしょうがを加え、じっくり炒めることで、具材の臭みを消す効果があります。
途中で加えるスパイス
ターメリック
具材を炒めている途中にターメリックを加えることで、均一な黄色に染まり、見た目も鮮やかになります。
ローレル
葉に軽く切れ目を入れて煮込み始めるときに加えると、さわやかな香りがカレーに広がります。
シナモンスティック
半分に折って煮込み始めたら加えることで、カレーに甘い香りを添えます。
クローブ
具材にクローブを刺して煮込むことで、深みのある味わいが生まれます。食べる前には取り除きます。
最後に加えるスパイス
パセリ
カレーを盛り付けたご飯の上にパセリを振りかけると、色味が美しく、食欲をそそります。
ガラムマサラ
食べる直前にカレーの上に振りかけると、一層の辛味と香りを楽しめます。ただし、量には注意しましょう。
結論
日常的に作るカレーも、具材を炒める順番とスパイスの使い方次第で、一味違った美味しさに変わります。これらのテクニックを使って、いつもとは違う本格的なカレーを作ってみてください。