行くたびに目移りしてしまうほどさまざまな種類のローションが売られていて、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
また、店頭でローションを手に取るのが少し恥ずかしいと感じることもあるかもしれません。
そんな悩みを持つ方に注目されているのが、自宅で簡単に作れる片栗粉ローションです。
作り方はとてもシンプルで、特別な技術は必要ありません。
この記事では、自作の片栗粉ローションの作り方と、使用する際の注意点を詳しく説明していきます。
片栗粉ローションって何?使い道は?
「ローション」と聞くと少し敷居が高く感じるかもしれませんが、実は肌のケアやマッサージ時に利用するだけでなく、パートナーと一緒に楽しむ時にも活躍するアイテムです。
市販されているローションは種類が豊富で選ぶのが難しいこと、購入時の恥ずかしさ、家族に見られたくないという心配があるかもしれません。
そんな時に便利なのが片栗粉ローションです。家庭でよく使われる片栗粉を使って、手軽にローションを作ることができます。
この自作ローションは、市販のローションと同様に肌のケアや大人の時間を楽しむ際にも使えるため、多くの人に支持されています。
片栗粉でローションを自作できるらしい!
ローションというと少し大人の印象を受けますが、家庭でおなじみの片栗粉を使えば、誰にも気づかれずに手軽に自作することができます。
料理や子どもの遊びにも使われることから、片栗粉は非常に身近な存在です。
店で購入しても誰も不思議に思わず、使い残しを家に置いておいても違和感がありません。
自宅でこっそりと片栗粉ローションを作れば、他人に知られずに自由に使うことが可能です。
自分だけの特別なローションを、この機会に試してみてはいかがでしょうか。
片栗粉のローションのメリット
片栗粉を使って自家製ローションを作ることには、多くのメリットがあります。それでは、そのいくつかを見ていきましょう。
自分好みのテクスチャーに調整できる
片栗粉は、ジャガイモやトウモロコシなどのでんぷんから作られており、これが熱を加えることでゲル状に変わります。
片栗粉と水を混ぜて加熱すると、約60度ででんぷん粒子が水を吸収して膨張し、とろみが強くなります。
料理に使用するときのように、片栗粉の量を調整することで、ローションの粘度を自分好みにカスタマイズできます。
これが、市販のローションにはない大きなメリットです。
材料が明確で安心して使える
市販のローションは、さまざまな化学成分が含まれており、どれを選べば良いか迷うことも多いです。
成分表を見ても理解しづらいことがあり、敏感な肌に使う際には特に注意が必要です。
しかし、自作の片栗粉ローションなら、使用する材料が明確で全てが自然由来ですから、肌に優しく安心して使用できます。
簡単に安く手作りできる
市販のローションを購入する場合、価格は数百円から数千円と幅広いですが、自宅にある片栗粉を使用すれば材料費を大幅に抑えることができます。
片栗粉はスーパーマーケットで100円以下で購入可能なことも多く、コストパフォーマンスに優れています。
ローションの用途は多岐にわたるため、安価で作れると知れば、さまざまなシーンで気軽に使用することができます。
また、作り方も非常に簡単なので、料理が苦手な方やこれまでにローション作りに挑戦したことがない方でも簡単に作れます。
【簡単】片栗粉でローションの作り方!
ここでは、自宅で簡単に作れる片栗粉ローションの作り方を詳しく説明します。
必要な材料
片栗粉ローションを作るのに必要な材料は、以下の2つだけです。
- 片栗粉…小さじ1
- 水…100ml
- 鍋
- 混ぜるためのスプーンやヘラ
- 保存用の容器
片栗粉に関しては、肌に使用するため、品質が気になる方は国産のものを選ぶと安心です。
使用する水は水道水で問題ありませんが、塩素が気になる場合は沸騰させてから使うか、ミネラルが少ない軟水を使用するとよいでしょう。
硬水は肌に負担をかけることがあるため、使用は避けましょう。
作り方・手順
鍋に片栗粉と水を入れ、よくかき混ぜて片栗粉を溶かします。
鍋を火にかけ、かき混ぜながら透明になるまで加熱します。
とろみが出たら火を止め、冷まします。
粗熱が取れたら、清潔な保存容器に移します。
作る際のポイントをいくつか確認しましょう。
Point1 片栗粉と水は冷たい状態で混ぜる
片栗粉は水としっかり混ぜ、完全に溶けるまでかき混ぜましょう。
お湯と混ぜるとダマになりやすく、ダマができると取り除くのが難しくなります。
Point2 適切な加熱を
片栗粉のとろみを出すためには、水が80~90度に達してから1分以上加熱することが大切です。
とろみが出始めたらすぐに火を止めず、しっかりと加熱を続けましょう。
また、水分が蒸発しやすいため、小さめの鍋を使用すると効果的です。
Point3 清潔な器具と容器を使用する
使用する鍋や器具、保存容器は清潔な状態であることが重要です。
不潔な器具を使うと、ローションに雑菌が混入しやすくなりますので、使用前にはしっかりと洗浄し、消毒しておくことをおすすめします。
この簡単な手順で、自宅で安心して使えるローションが手作りできます。是非一度お試しを!
電子レンジで簡単に作る片栗粉ローション
もし洗い物を増やしたくない、または火を使うのが面倒だと感じる場合、耐熱容器を使って電子レンジで片栗粉ローションを作る方法もあります。
材料はお鍋で作る時と同じです。
作り方
水と片栗粉を耐熱容器に入れ、しっかりと混ぜて溶かします。
混合液を電子レンジで加熱します。電子レンジの種類や容器によって加熱の様子が異なるため、30秒ごとに様子を見ながら加熱してください。
加熱の間、何度かかき混ぜて均等にとろみがつくようにし、好みのテクスチャーになったら、人肌以下まで冷まして使います。
この方法なら、手軽にローションを作れますし、使用後の後片付けも簡単です。
ポリアクリル酸ナトリウムで大量のローションを作る方法
大量のローションが必要な方には、ポリアクリル酸ナトリウムを使った方法がおすすめです。
ポリアクリル酸ナトリウムは高吸水性の高分子で、化粧品や歯磨き粉の増粘剤、または紙おむつや生理用品の吸水材としても使用されています。
作り方
加熱したお湯100mlに、ポリアクリル酸ナトリウム1~1.5gを少しずつ加えます。
粉がダマにならないようにしながらゆっくりと混ぜ、希望のテクスチャーに調整します。
完成したローションは清潔な容器に移し、冷蔵庫で保存します。使い切る目安は1週間です。
どちらの方法も、自宅で簡単にローションを作るのに役立ちます。自分の好みや必要量に応じて、方法を選んでみてください。
豆乳ローションの作り方
豆乳を使用したローションは、その保湿効果のみならず、豊富な美容効果で人気があります。
大豆由来のイソフラボンが女性ホルモンに似た作用を持つため、以下のような効果が期待されます:
- ムダ毛が生えにくくなり、細くなる
- 保湿効果
- 美肌効果
- 美白効果
- バストアップ
- 必要な材料
- 無調整豆乳:200ml
- レモン汁:1/2個分
- 消毒用エタノール:20ml
- 鍋
- 温度計
- ボウル
- ザル
- コットンタオルまたは手ぬぐい:1枚
- キッチンペーパー:2枚
- 保存容器
作り方
- 鍋に豆乳を入れ、弱火でゆっくりと温めながらよくかき混ぜます。
- 温度が60~70度になったら火から下ろし、レモン汁と消毒用エタノールを加えてよくかき混ぜ、
- 5分間放置します(この間にゆっくりと分離が始まります)。
- ボウルの上にザルを置き、その上にコットンタオルとキッチンペーパーを重ねて設置します。
- 混合液をゆっくりと上から注ぎ、タオルとキッチンペーパーでゆっくりと絞ります(絞った後の
- 豆乳カスは捨ててください)。
- ローションが十分に冷めたら、保存容器に移し、冷蔵庫で保管します。
使用と保存
豆乳ローションは冷蔵で約1か月、冷凍保存すると半年持ちます。
冷凍した場合は、自然解凍で使用してください(電子レンジでの加熱は成分を損なう恐れがあります)。
注意点
- 加熱は適度に行い、豆乳が膜を張らないよう注意してください。
- 絞る際は、キッチンペーパーが破れないように力を入れすぎず優しく絞りましょう。
- 大豆アレルギーの方は使用を避け、アレルギーのない方も使用前にパッチテストを行うことをお勧めします。
アロマスキンローションの作り方
香りを楽しむために、自分でアロマスキンローションを作る方法を紹介します。
お好みの香りでリラックスできるローションを手軽に作れるため、気分や用途に合わせて使い分けることができます。
必要な材料
- グリセリンまたはキャリアオイル(ホホバ、ココナッツなど):5ml
- エッセンシャルオイル(精油):3滴
- 精製水:45ml
- 遮光瓶
- 作り方
- 遮光瓶にグリセリンまたはキャリアオイルとエッセンシャルオイルを入れ、よく振り混ぜます。
- 精製水を加え、さらにしっかりと振り混ぜてローションを完成させます。
このローションには防腐剤が含まれていないため、作成後は冷蔵庫で保管し、2週間を目安に使い切るようにしてください。
注意点
- 使用する水は精製水または軟水のミネラルウォーターを使うことが重要です。水道水をそのまま使うと雑菌が繁殖するリスクがあります。
- 遮光瓶を使用する理由は、エッセンシャルオイルの質を保護するためです。光によりエッセンシャルオイルが劣化するのを防ぎます。
- 使用するエッセンシャルオイルによっては、光毒性があるものもあります。特にベルガモット、レモン、グレープフルーツ、アンジェリカ、ルートなどが該当しますので、日光に当たる場所での使用は避けてください。
- 自分で作るアロマスキンローションは、自然な成分で心地よい香りを楽しみながら、肌をいたわることができるため、毎日のスキンケアにおすすめです。
片栗粉ローションの使用時の注意点
片栗粉ローションは手軽に作れて経済的ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
これらをしっかり理解し、安全にお使いください。
パッチテストを必ず行う
片栗粉ローションを初めて使用する場合は、皮膚に塗る前にパッチテストを行うことが重要です。
食べることに問題がなくても、皮膚に直接塗ることで異なる反応を示すことがあります。
特に、片栗粉のデンプン質に対してアレルギー反応を示す可能性もあるため注意が必要です。
テストで以下のような異常が現れた場合は使用を中止し、必要に応じて医師の診断を受けてください:
- 発疹やぶつぶつが出る
- 皮膚が赤くなる
- かゆみ
- 水泡が形成される
- 使用前に十分に冷ます
- ローションを作った直後は温度が高いため、十分に冷ましてから使用しましょう。
- 特にデリケートな肌には、ローションが人肌以下の温度になっていることを確認してから塗るようにしてください。
- 冷蔵庫で冷やしてからの使用もおすすめです。夏場などには特に心地よい使用感を得られます。
作り過ぎに注意
片栗粉ローションは保存性が高くないため、使い切れる量だけを作ることが望ましいです。
一度に大量に作ると、使い切れずに廃棄することになりがちです。
万が一余った場合、食用の材料から作られているため、食べることも可能です。
例えば、きな粉や黒蜜を加えてわらび餅風にしたり、缶詰のフルーツと混ぜてフルーツポンチとして楽しむこともできます。
自分に合った最適な量を見極めるため、何度か作ることで使う量を調整してみてください。
片栗粉ローションの正しい保存方法
密閉容器での保存
片栗粉ローションを長持ちさせるためには、蓋付きの密閉容器に入れて保存することが重要です。
密閉容器を使用することで、ローションがこぼれる心配がなくなり、また外部の匂いが混入するのを防ぐことができます。
密閉できる容器は、100円ショップでもスタイリッシュなものが手に入るので、見た目にもこだわって選んでみてください。
冷蔵庫での保存
片栗粉ローションは食品由来の成分で作られているため、常温保存ではすぐに雑菌が増えてしまうことがあります。
そのため、必ず冷蔵庫に保管し、衛生的に使用しましょう。
冷蔵保存することで、使用時にはひんやりとした感触が得られ、特に暑い季節には爽快な使用感を楽しむことができます。
日持ちと使用期限
市販のローションと異なり、手作りの片栗粉ローションには防腐剤や抗菌剤が含まれていません。
そのため、保存期間は短く、作ったローションは長くても1週間程度で使い切るようにしてください。
使用する前には、カビの発生や異臭がないかを確認し、何か異常が見られた場合は使用を避け、新しいローションを作り直しましょう。
適量を作ることで無駄を防ぎ、いつも新鮮なローションを使用することができます。
まとめ
以上が、自宅で簡単に作れる片栗粉ローションの正しい保存方法と注意点です。
手作りローションはコストを抑えつつ、自分好みの香りやテクスチャーを楽しむことができるため、一度試してみる価値は大いにあります。
適切な管理を心がけて、安全に楽しんでくださいね。